E-line(Esthetic line)は、Dr. Ricketts(矯正の世界では非常に著明な先生)が分析に使用した方法です。E-line(Esthetic line)とは鼻の先から顎の先を結んだ仮想のラインのことで、人の横顔を判断するときに用いられています。
矯正治療では単純に歯並びや咬み合わせといった歯列だけの問題を取り扱うのではなく、治療後の顔面バランス、特に口元のバランスを重要視します。そのため、矯正治療では口元に影響を及ぼす上下前歯の位置をどのように変化させ、口元のバランスを整えるかを治療目標として検討しています。
顔面バランスは立体的で非常に複雑な問題ですが、人は直感で視覚的に好ましい顔面バランスを判断しています。
それでは、E-line(Esthetic line)を用いて、顔面バランスを把握してみましょう。
口唇のバランスが良好な人は下唇の先端がE-line(Esthetic line)上にほぼ一致するかやや前方に位置すると言われています。欧米人では逆に2mm程度後方にあることが、良いバランスとされています。
また、このE-line(Esthetic line)そのものの傾きぐあいも重要です。出っ歯の傾向が強い人はE-line(Esthetic line)がより前方に傾く傾向にあります。受け口の傾向が強い人は逆にE-line(Esthetic line)が後ろ向きに傾く傾向にあります。
右の写真は、口唇バランスが良好とされている例です。
興味のある方は、一度ご自分のE-lineがどのようになっているのかを見てみてください。