歯列矯正のイメージと云えば、銀色の矯正金具(ブラケット)とワイヤーでギラギラしている感じでしょうか。
歯列矯正を受けたい、あるいはお子さんに受けさせたいと思っていても矯正装置に抵抗感があって断念された場合が多かったのではないでしょうか。
歯列矯正の先進国アメリカでは、国民性の違いか、社会の歯列矯正に対する認識の違いからか金属製のブラケット(アメリカではブレースと呼びます)が主流です。そんなアメリカでも徐々に目立たないセラミック製のブラケットが普及しています。


セラミック製のブラケットには大きく分けて2種類のものがあります。ブラケットの中央の溝の部分に金属部分(メタルインサート)があるものと、ブラケット全体がセラミックで出来ているものです。
メタルインサートがある理由はセラミック単体だと割れやすいという欠点を補強するためと、ワイヤーと金属の組み合わせが摩擦抵抗(フリクションと呼んでいます)が小さく歯の移動がスムーズに行われるという理由からです。欠点はどうしても金属部分が見えてしまうために、見た目が若干悪くなるということです。
メタルインサートをもたないセラミックブラケットを製造しているメーカーによれば、これらの欠点を解消したものであるとのことです。治療上は歯の動きに関してほぼ差がないのが臨床での評価です。
セラミックブラケットの色調は歯の色に近いものから、半透明のものがありますが、矯正医の好みによって選ばれています。セラミックブラケットは導入されてから既に10年以上が経過していますが、初期のものは治療途中で割れるのが大きな欠点でした。この欠点は現在ではほぼ解消されていると云えますが、全く割れないという事では有りません。


セラミックブラケットには割れる事以外にもいくつかの欠点があります。
これらの欠点を改善するために、セラミックの硬さをほぼ歯と同じようにしたり、セラミックブラケットの歯の接着面に工夫がされて歯から外し易くしたりと工夫はされています。