歯列矯正治療の1つで、ブラケットと呼ばれる矯正装置を歯の裏側につける、舌側矯正もしくは裏側矯正をご存知ですか?
職業上の制約などから、どうしても歯列矯正治療をおこなっているのを人に知られたくない人がいます。実際、矯正装置を付けている本人は凄く気になるのですが、他の人の反応は思いのほか好意的な場合が多いようです。でも、やっぱり目立ちたくない。そんな人のために裏側から矯正する方法があります。
舌側矯正の最大の利点はやはり表から見えない事です。矯正装置(ブラケット)を歯の裏側に付けるのですから、当然と云えば当然です。英語ではリンガルブラケット(Lingual brackets/Lingual Orthodontics)と表現され、日本語では舌側矯正と呼ばれています。最近では裏側矯正と呼ばれる事もあります。
発音の問題や舌感が悪いと思われがちですが、意外に問題は少なく、最初は舌の置き場所がないと感じたりすることがありますが一ヶ月程度で慣れるようです。むしろ歯磨きの問題があるぐらいです。ブラケットと歯茎の境界部分が磨き難く、殆どの人が治療中に歯茎の腫れを起こします。
舌側矯正は歯の動く原理が表側からの矯正治療と異なる部分があります。また、舌側矯正による欠点は治療の結果、患者さんが気になる部分は歯の表側なのに、それを裏側から歯を動かしてコントロールする難しさ、裏側から装置を付けた場合に、歯と歯の間の距離が小さくなり、結果として弱い力で歯をコントロールすることが構造的に難しいことが挙げられます。
舌側矯正は矯正専門のクリニックでもおこなっていないところがあるので、事前に確認が必要です。また、治療費は表側の矯正治療に比べて50〜100%以上高額になる場合が殆どです。治療期間は表側の矯正治療とほぼ同じか若干長くなる傾向にあります。